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2017.02.23

聞いてみよう! 現役留学カウンセラーにインタビュー 「iaeグローバルジャパン」

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留学・国際交流のお仕事に第一線で活躍されている方々に インタビューするこのコーナーでは 色々な留学現場で活躍している方々にお話を伺います。
今月は、iaeグローバルジャパン株式会社/服部智恵子さんのご登場です!

● 勤務先:iaeグローバルジャパン株式会社
     URL http://www.iaeryugaku.net/

<服部智恵子さん・プロフィール>
アメリカ・ボストンでヒューマン・リソース・カウンセリングの修士号を 取得。帰国後、アルク留学センターで中高留学・語学・正規留学を扱った のち、グローバルパートナーズ留学サポートセンターで中高留学・成人留学 を経て現職。現在は18歳以上の留学希望者の、主に正規留学を中心に担当。

  ■ キャリア指導と留学カウンセリングの関係性 ■
服部さんはアメリカでヒューマン・リソース・カウンセリング (産業カウンセリング)でマスターをとっておられます。
その分野で勉強されたことは留学カウンセリングに活きていますか?

(服部さん談)
「はい。 近年は留学カウンセラーでキャリアカウンセラーの資格を持っている人が たくさんいらっしゃるように、 留学相談におけるキャリア教育の知識は必要だと感じますね。」

どのようなご相談のときにそう感じますか?

「学生の場合だと、従来どおり1年間の休学留学とか 同じ分野で単位互換して留学するという方もいらっしゃいますが、 一方で 入学してみたはいいけど、なんかやりたいことが違う
大学をやめていきたい、
専攻をがらっと変えたい
そんな人が増えてきていることを感じます。」

どんな理由があるとお考えですか?

「ひとつは早い段階でのキャリア教育不足です。
また、メジャーを自由にチェンジできる米国とくらべて 日本は転部の融通がきかないことなどもあげられると思います。
もっと充実したキャリア教育が大学に入るより前、高校レベルで 必要だなと感じますね。
そうすることで とりあえず受かった学部に入っちゃうということも 防げるのではないでしょうか。」

社会人の方はいかがでしょう?

「会社に入って数年働いた20代後半の方からよくご相談があります。
はたと気が付いて大学院に行くか、それとも一年で取得できるディ プロマやサーティフィケートなどを選ぶ方などがいます。
ご要望はキャリアアップ・キャリアチェンジ両方ですね。
しかしキャリアチェンジは難しいという話は必ずします。
たとえば、MBA取得前の職歴とMBA取得後の職歴を一変するのは 大変難しい現実を理解したうえで留学の覚悟を決めていただくよう にしています。」

■ 『伴走者』としての役割 ■
服部さんはご自身を『伴走者』だと称します。

「いつもお客さんのそばにいて一緒に考える人でありたいですね。 今までにたくさんお客さんからお叱りを受けて、失敗して やってきました。
特に中高留学やっていますと、自分より年上の保護者世代から それはもう、"たっくさん"叱られました!
でも言っていただくだけありがたい。嫌だなと思うことも ありますけどね(笑)
そんなときを経て今はなんとかあらゆる世代の方から 柔軟にご相談いただけるようになってきたかもしれません。」

服部さんが伴走者として気に留めていることはなんでしょう?

「やってあげすぎないということですね。
最近は恵まれていて情報がすぐ手に入ります。
しかも保護者が先に手を回したりすることもあって 自分で先のことを読めない子、想像力が足りない子が増えているように感じます。
厳しいようですが、投げっぱなしはダメよ、手を貸しますからね、
という立場を明確にお伝えしています。
カウンセリングに足を運んでいるところからその方の留学は始まって いるのですから。」

■ 『留学カウンセラー』に将来はあるか ■

「英語を読める方も増えてきていますし すごく調べてから相談にみえる方も多いです。
そんな方々が求めているのは英語は読めるけど自分にはわからない 情報があるはずだということ。
以前はネットもありませんでしたから、 カウンセラーからの情報が 全てだった時代もあります。
しかし、今はネットにない情報を伝えられるようでなければ プロじゃないと評価されます。
ネットの裏側にある情報が求められています。今も、ある相談者から 大学が紹介しているアパートメントに『虫が出るらしい』と。
どこかの口コミでご覧になったみたいですね。」

留学カウンセラーはどう対処していくべきなのでしょう。
実際、服部さんはどのように対処し、勉強されていますか?

「まず、学校と面会する機会があれば、細かいことを聞くようにしていますね。
たとえばバスはどのくらいの頻度で出ていますか?とかね。
ストリートビューを見て 『どこにバス停がありますか?』なんて聞く方もいるんですよ(笑)
そして最も大事なことは『経験を積むこと』です。
トライ&エラーしかありません。とにかく『できない』と言わずに『やる』。
英語が読めて大学のHPを見られる方も、
『願書にはこれを書いたらマイナスなんだ』
『エッセイには欠かせないことがあるんだ』ということは お分かりにならないかもしれません。

最後に、このインタビューを読んでいる読者のカウンセラーさんたちに 共有したいことなどを教えてくださいますか?

「お客様のお話をよく聞きましょう、ということですね。
ついつい知っているばっかりに話の主導権を握ってしまうけれど そうしたらお客様は話せなくなってしまう。
いつもカウンセリング終わるたびに 『あら、今日も話し過ぎちゃったかな』なんて反省ばっかりなんですけど(笑)。 自省の念をこめてですね。」

......................................................................................................... お目にかかった服部さんからは 多数のリアルなエピソードが次から次へと出てきました。
たくさんの留学カウンセラーさんがいるなか エピソードが次々と飛び出してくる留学カウンセラーさんは 意外とそう多くはありません。
『職人』としての留学カウンセラー道を楽しみ没頭しているようでした。
服部さん、ありがとうございました。次回のインタビューもお楽しみに!

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